BBAの知恵袋

世の中についてあれこれ口出すお節介スピリチュアルBBA

給料泥棒・社内ニートの作り方

BBAは社内ニートです。たいして何もせずに給料をもらっていく泥棒です。

 

 

 

 

同僚からは「あぁ、いたのね。じゃあコレやっててね。まあやらなくてもいいけどね」くらいの扱いです。

 

もちろん、入社当初はやる気に満ちあふれていましたよ。そりゃあフレッシュ。

誰だってそうですよね、最初から悪い人間なんていません。

 

それが今は

「いかに労力をムダにせず楽してサボれるか」を考える日々。

終業1分後には更衣室へダッシュしています。

 

では、さっそく作り方を見ていきましょう!

 

 出る杭は潰せ!やる気は捨てさせること!

 

ピッチピチの18才、同期入社は私ともう一人の男性、合計2人。

私は数年ぶりの女性社員ということもあり、老若男女みんなが興味しんしん。人事担当者も「これからの女性活躍におけるリーダーモデルだ」と期待してくれて、それはそれはあれこれもてはやされました。私自身も、体育会系の部活動でなおかつ工業高校出身だったので上下関係はたいそう重んじて、丁寧に対応してきました。

 

が、その八方美人的な愛想の良さが仇になったのか

 

女性から嫌がらせされる典型的なパターン。

 

若さゆえの無知も多々あったかもしれませんが、いちばん覚えているのは

「なぜこの作業が必要なのか」

と、指導役の女性社員(Aさん、今後も出てきます)に質問したところ

「そんなこと気にしなくていい。とにかくミスなく終わらせるだけ」

イラっとした感じで答えてくれたことですね・・・

 

自分では、新入研修で学んだ向上心や探求心を持ったつもりだったのですが

研修もマニュアルもなく口頭伝承で作業をこなしてきた先輩から見ると、生意気だったのでしょう。

白黒写真の手書き資料から一生懸命学んだ知識を簡単に教えたくない気持ち・・・

あのときの私は【教えて乞食】でした。

家にWindows XPはありましたが、父親所有だったので特に触れず・・・

トロイの木馬とかに感染して大変だったなぁ…Winnyも使ってた、そんな時代…

 

自分たちはバブル時代の大量雇用でほとんど作業員としての人生だったのに、こんなヒヨッコに追い抜かれてたまるか…という妬みも今ならわかりますが、良くも悪くも純粋な高卒18才。そんなこと知るよしもなく、「やっぱり、学校で先生から教えてもらうのとは違うんだなぁ」と妙に納得したのでした。

 

そんな日々を過ごしていると、ほとんどの女性社員は

私に教えることをだんだんと避ける、嫌がるようになりました。

いわゆる、私は「めんどくさいやつ」

 

もう一人の新入社員は、企業の実業団スポーツ枠での入社だったので既に人間関係が出来上がっていましたし、将来のリーダー候補として職長リーダーの男性が直接指導する暗黙のルールになっていました。

さらに、彼女と同棲中だと公言していたので私と不用意に親しくなる事も遠慮しているようでした(つまり、私がどうなろうと見て見ぬふり)

 

まあ、今考えれば世の中みんなに好かれようなんて無理なことなんですが

定年まで勤めるのが当たり前の田舎、

会社=人生そのもの、みたいに指導してきた高校(就職率100%だったし)

よそを知らない比べたこともない世間知らずの18才

「これから40年以上も働いていくのに、このままだったらどうしよう。。。」

お先真っ暗だと本気で思っていました…

 

ガラケーにクソ画質のカメラが搭載されて、わぁー!スゴーイ!と喜んでた時代。

スマホなんか無かった時代。

かつての友達にいろいろと相談しようとしても、すでにそれぞれの就職・進学先で新しい人間関係が出来上がっていて、頼ることもできず。

 

工場内の現場作業者なのでQCなど改善活動で自分をアピールする場もありましたが、

何も考えずに淡々とミス無く作業をこなすだけの日々。

いつの間にか

作業効率などを考える頭も、問題点などに気づく目も失われていきました。

 

最初はチヤホヤしたり、期待してくれてた人たちも、

興味を持つに値しないと思ったのか、

ただ作業をするだけの凡人に成り下がった私を見て少しずつ離れ、

私はますます孤立していきました。

 

時短勤務は幽霊と同じ!いないものと考えよう!

 

 最初の1年間は研修だったので、実際に現場で作業を始めて3年目。

 

クソつまんない日々に嫌気がさして

貯金もある程度に達したこともあり、

そんな折に紹介された社外の人と

とんとん拍子に結婚→妊娠→出産→育児休業になりました。

 

約2年近く経って復職してみると・・・

 

なんだか雰囲気が明るくなってる…?

女性の後輩も増えていて、これからはやっぱり女性活躍推進?

 

「いつでも休んでいいから子どものそばにいてあげてね」

「仕事の代わりはいるけど母親の代わりはいないからね」

 

なんて優しい職場・・・働きやすいとはこの事か・・・と思ったのも束の間

 

「改善活動は他の人がやるから、あなたは代わりに作業していてね」

「社内研修はレポートとか大変だから受けなくていいからね」

 

ん?研修は辞退しろということ…?

 

「改善提案とかあったら他の人に譲ってあげてね」

 

私「え?」

 

「早く帰るあなたの分まで仕事してくれてるのに感謝してないの?」

 

感謝の意は、そうやって示すものだったのね!

時短勤務をさせてもらっているお礼はしっかりしなければ…

 

改善案は給料査定に直接響いてきます。効果に応じて報奨金も出ます。

 

なぜ、私が自分で出さないのか?

まず、育児休業中は査定が維持されません。

例えば、育児休業前に査定が10あっても復職時にはほぼ0になる感じです。

もちろん段階的に下がっていくので早く復職する方もいらっしゃいますね。

 

さらに、時短勤務者は労働時間を自己都合で短縮しているため査定も低いままです。

ボーナスも勤務時間に応じて支給されるため、いつも40%~カットされます。

(小さな上下はありますが、大きな査定テーブルは入社時と同じほぼ最低ランク)

 

 そのため、時短勤務者が改善案を出したところでたいした意味は無いと…

だから、改善案を提出用紙に記入して寄こせということです←

 

※2020年より、改善案は用紙提出ではなく、個人IDに紐づけされたアカウントからデータ提出となりました。よって、他人に出させる事が出来なくなった模様です。遅っ…

(個人ID とパスワードで給料明細まで全部閲覧できるため)

 

 

昇進に必要な社内作業検定は・・・

「筆記に合格しても実技の日に休んだら、来てくれる検定員に迷惑かかるからね」

 

私「出来るだけ休まないように、家族で体調管理します!」

 

「子どもより自分のこと(昇進)を優先させるつもり?」

 

確かに、子どもって大切なときに熱を出したりするけれど…

検定を辞退するか、筆記試験に合格しないようにするか…

 

 

管理職も・・・

「いま無理しなくても、仕事はいつでも取り返せるから」

 

私「後に延ばしてたら、いつになるか…できるだけ若いうちに…」

 

「子育てがひと段落してから頑張ってくれたらいいよ」

 

時短勤務は下の子が小学校卒業するまで取れるのですが、

仮に40才くらいで末子を産んだら52才。

それから検定に合格したとしても、いきなり昇進は出来ないしリーダーシップ研修も受けてないし結局ただの作業者で終わるしかない…

 

※工場は2交代制。時短勤務は9~16時、昼勤務は9~21時。夜勤21~9時。

そのため、職長リーダーや管理職に子育て女性が登用されたことはありません。

 

女性リーダーは40代~独身者が数名いらっしゃいます。

50代以降の独身者は早期退職して第二の人生を謳歌される方が多い印象です。

健康面もあるので定年まで夜勤を続ける方は本当に尊敬します・・・

 

こうして、皆さんの優しさで

入社時から何も変わらない何もスキルアップしていないBBAが作られていきました。

 

 

 

結論!無能は優しさで作られている!

 

その後も

 

新しい作業を習得させるより、ミス無く出来るところだけをする

(時短勤務者は残業ができないので、勤務時間以内で帰れるように)

 

立ち入り監査などがあるときには別室で書類整理などをする

(質問が長引いて、退勤間際になったら大変だからね)

 

そして極めつきは…

 

有給休暇を取らずに、休まず働いたら最も給料が安くなる

 

これは交代制工場ならではの給料体系に問題があるかもしれません。

 

例えば

時短勤務 9~16時の場合 単純に考えると7時間勤務したことになります。

(実際は昼の休憩時間が抜かれるので、6時間15分ですが簡単に…)

 

それが有給休暇だと交代制の時間分 9~21時の12時間分が支給されます。

 

有給休暇をたくさん使ったとしても、査定には影響がありません。

(むしろ、有給休暇を使わずに休みなく働く人を高く評価することは厳禁です)

 

そしてそれはみんなが知っている。

 

まさしく

働けど働けど なお わがくらし 楽にならざり

 

( ゚Д゚)

 

頑張ろうとすれば、子どもをないがしろにしていると言われ

休むと、お金をたくさんもらおうとしてがめついと言われ

 

何十人も時短勤務者がいる時代になれば

きっと、いろいろなことは誰も何も言わないし

 

時短勤務者だけを対象にして

研修なり検定方法など何らかの対策が取られることでしょう。

 

しかし、今はたった1人。

 

運が悪かった、時代が追い付いていなかった

 

労働組合に相談したところ

「昔に比べたら今は恵まれている時代なんだから感謝しなきゃ~」

困ったことがあったら何にでも使えるテンプレート発言か!!

 

あぁ、ここも腐っているならもう救いようは無いな・・・

組合専従とはいえ、元々は工場の人間、地方は昔体質のまま。

 

誰かが先駆者にならなければいけない

 

黙ってやられるばかりじゃ、本当に何も持っていない人になる。

 

 

そう思いながら、BBAは時計の針が回るのを一生懸命ながめて今日も終わる。